09 26 2000 49,553 km
ステアリング・ダンパー

DUCATI 748
ステアリングダンパーは、コーナリング中にギャップを乗り越えた様な場合、必要以上に過敏にバイクが反応しない様に急激な舵角変化を起こさない、あるいは、それをきっかけとして無用なウォブリングを誘発しないための装置です。
いわゆるバイク本来のセルフステアには、抵抗するので、セッティングは微妙なサジ加減が要求されます。

ただ、タウンスピード + α では、その存在の有難味を享受する事の方が少ないかな?と思いますが、サーキットだと、有ると無いとでは天国と地獄位の差が有るそうです。

画像は、DUCATI 748 のステアリングダンパーです。

ステアリングダンパー、略してステダンとも言いますが、DUCATI 748 のそれは、トップブリッジと、ステアリングポスト周辺を結ぶ様に着装されています。
実はこれ、とても意味深い着装位置なのです。

ここだと、シャシーがコーナリングフォースの変化(加速、減速G、あるいは、ギャップを乗り越える、オイルの染みを踏む)でヨレてもハンドリングへの影響がミニマムな位置なのです。

後付けのステダンの取り付け位置として、フロントフォークと燃料タンク下あたりのフレームの間に着装するケースが多いのですが、それだと、シャシーのヨレはステダンを通してステアリングに伝わり、また、フロントフォークの歪みもフレームに伝える事になり、悪くすれば、却ってシミーや、ウォブリングを誘発してしまうというケースが有るようです。

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