12 04 2000 52,988 km
遠くへの憧れ
ツーリングで遠出をした時などに出合う素晴らしい景色があります。
ひとときの間、その景色とその景色を支えている周囲の空気を楽しんだあと、写真に収め、なんとなく自分の物になったという、根拠の無い安心感を得て、その場を後にします。
そして、自分のアジトに戻り、酒を煽りながら、獲物(写真)を吟味しつつ旅情に浸る...........
私の良くやるパターンです。
遠くに来た。それ自体が、脱日常という価値に上げ底された価値観に陥っているという事を最近ふとした景色をみて気づきました。
写真の風景は、毎日のように通っている通勤路です。有る時突然、「ひょっとすると私は毎日、とてつもない絶景の路を走っているのではないだろうか」と思ったのです。
そして、バイクを停め、エンジンを切り、きちんと両手でカメラを構え、きちんとシャッターを切ってみました。
私は、とてつもない絶景の中を毎日走っている....というわけではなさそうなのですが、やはり、ちゃんと、まっとうな自然が描き出す景色の、美しい景色の中を走っていることに違いはなさそうです。
やはり、四国は美しい。
|