02 27 2000 30,001 km
30,000 km
昼前に、バイクショップに行き、エンジンオイルの交換をお願いしたところ、夕方5時頃なら作業可能との事。ま、30000kmという区切りでオイル交換する事にしたのだから、30000kmに少し足りない距離を交換予約時間の夕方5時までに走って来る事にしました。
どうせなら、オドメーターを30000kmぴったりでピットに入れて、メカニック氏の失笑を買おうという魂胆でもあります。(^^)

さて、250km強を4.5時間程で走ってくることになりますが、私には以前からちょっと行ってみたいツーリングルートが頭にあったのでした。
それは、愛媛県三崎半島頂上線、国道197号、通称「メロディーライン」を走るというもの。

今いる、バイクショップから、三崎半島西端への路は内陸を走る国道56号線を通るか、海岸線を走るかのどちらかになりますが、これまで海岸ルートは断崖絶壁を縫うようにはしるセクションがあって、とても時間がかかっていました。それが、新しく「瞽女トンネル(ゴゼトンネル)」という長さ2kmを越えるトンネルが出来、一気に海岸ルートからのアプローチが近くなったのです。
これをいちど走ってみたかったのです。
これまでだと、松山から三崎半島先端までの往復距離は有に250kmを越えるので、私のバイクのオドメータを30000kmぴったりにするには、途中で引き返さないとならないところだけれど、それならそれで、また行けばいいやとお気楽に走り始めました。

良く晴れてはいるが、冷たく強い向かい風の中、海岸ルートを飛ばして、三崎半島先端を目指します。今日はとても風が強く、普段は穏やかな瀬戸内海も、白い波涛が見え、岸壁のテトラポットには所々水煙が上がっているし、道路も潮を被っで濡れている所も有るので、コーナリングは気を遣います。
これだけ風が強いとネイキッドなバイクだとこりゃ根性が続かんところです。改めて、K100RSの風防性の高さを再認識しました。:-)

走り始めておよそ2時間。あっけなく三崎半島先端に到着。走行距離、108km。
あれれ?むちゃくちゃ距離も時間も短縮されているじゃないの?。これじゃこのまま帰ると、30000kmに届かない事になるぢゃないか。
三崎半島先端にある灯台駐車場で一休みし、取り敢えず、来た路を引き返すことにします。

往路で、強かった秒速10mを越える向かい風は、復路では完全に追い風となってくれました。
時に、唐突に、ふと、風と全く同じ速度で移動する自分が居ます。
その刹那には、風を切り割いて進むのとは全く別の次元の心地よさ、安楽さがありました。
その瞬間、私は、初めて私のマシンの走行中の音を再認識できました。方々のギアが高周波な金属音を奏でるのを聞き、ブレーキパッドがディスクを撫でる音を聞き、そして、タイアが路面を掴み離す音も聞こえました。さらに、タンクの中で、ガソリンが跳ねる音や、タンクの中でガソリンポンプの、シーッという音も....
そして、次のコーナーで車の向きがかわると、再びヘルメットをかすめてゆく風が作る渦の音にかき消されてしまいます。

思わず私は、より完全な風防性を誇るRTやLTのコクピットはどんな世界なのだろう?という事に想いを巡らせていました。

ただ、このままバイクショップに向かったのでは距離が足りないので、途中で何度かUターンして距離を合わせ、ショップに到着しました。
オドメータは30001 kmと2 kmの間を指していて、ぴったし30000kmというわけには行きませんでした。

さて、これから、オイル交換です。

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