
thor の ニーシンガード と エルボーガード

[SNC Signet-RR] [Super cLc RX-7 RR3] [ASTRO_M]
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ヘルメットと一緒に買ったニーシンガード と エルボーガードです。
脊椎動物である人(ヒト)は、骨で身体を支え、関節で運動支点を構成し、それを筋肉、腱などの軟部組織で動かして動いている生き物です。よって、その表面の多くは皮膚と呼ばれる比較的ひっぱり強度に勝る外皮で覆われていますが、他の脊椎動物である牛や馬と呼ばれる種よりはその強度は明らかに劣っています。
何故なら、牛、馬は人より遥かに重く、また遥かに早く走るので、外皮の強度はそれなりに強くなければ、たやすく傷つき死んでしまうからです。
あるとき人は道具を使うようになり、やがて二輪車という、スキルを要するがファンな乗物を創りだしました。そして、人力で漕ぐ自転車では飽きたらず、とうとうオートバイ(モーターサイクル)という内燃機関で駆動される二輪車を駆るようになりました。 オートバイは牛や馬より遥かに早く走る事が出来るようになり、次第にオートバイが普及するようになりました。
馬は進路上に石などの障害物があれば、ある程度は自ら判断して避けて走ってくれますが、オートバイは乗り手のだけが操り手ですから、石があれば、それに乗り上げ、はては転んでしまう事になります。すると人は馬以上の怪我をする事になります。しかも、外皮は人固有のものだけだとすると、そのダメージは自ずと甚大なものになりがちです。
そういった、人類の種としての弱点を僅かながらでも補ってくれるのが、身に付けるウエアー・プロテクタ類と言えるでしょう。
人にはある程度の衝撃耐容度がありますが、致死的なGのリミットがあるのも確かです。フル装備していたはずのアイルトン・セナの死亡事故の映像はいまでも脳裏からはなれません。F-1ドライバーの装備が、考え得る限りの完璧を目指した装備であるがゆえに、はた目にはなんの外傷もなさそうに見えたのですが、体内では致命的なダメージがあったようです。
そういった耐容最大Gを越える衝撃が加わるような事故は、なにをしても死はまぬがれないでしょうが、それ以下のGに対しては、装備によって、その結果は大きく変化すると思われます。また、局所的な衝撃に対してはそれぞれ効果的なプロテクションが考案され、市販されています。
プロテクションは各部のバランスがとれている事が望ましいのですが、人が人としての人格を構成する大元と言えるのが脳ですから、まずはヘルメットが最も優先されるプロテクション・ギアと考えるのが自然でしょう。
これまで、いろんな二輪事故を見てきましたが、頭部外傷に関する限り、やはり、JIS Snell ともに最高規格をクリアするフルフェース型ヘルメットが、お勧めです。こう言ってしまうと選択の余地はほとんどなくなってしまいますね。
まぁ、死にたくなければ...ということで、別に強要はいたしませんです。はい。
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