大型自動二実技教習第10時間目
10【1999年11月30日1】
シミュレータである。
これが、ネックなのだ。シミュレータはいつでも出来る訳ではない。どうも週に一時
間か二時間というペースらしいのだ。そういうわけで、数日教習の進みがストップし
てしまった。
すっかり久しぶりの教習所である。
で、シミュレータに跨る。今日は一人である。「角へる」のオネイサンはもう何処に
も居ない。中型の免許を取ってしまって今ごろはローンの算段でもしているのだろう。
もう何回もシミュレータに乗っているから、ネタは知っているものばかりであった。
道路左に縦列駐車している車の列を左に見ながら中央線沿いに走っている時いきなり
ドアが開くとか、交差点で対向する右折車が突然突っ込んでくるとか、路なりの右カ
ーブで対向車がセンターラインオーバーしてくるとか、逆に路なりの左カーブを曲が
ったところに、故障車が居てさらに対抗車も来るとか......。
ただ、道路左を走っていた自転車がいきなり道路を横切って来たのをはねてしまいま
した。
でも、はねた方が悪いのは、道路交通法に決められている通り。
あれは、予知能力が無いと避けられない様にプログラムされている様だ。
優良な運転者であっても、事故は避けられない。だから、乗るなというのではない。
乗っても良いがそういう場合も有りうるという事を教えているのだと、教官は慰めて
くれた。