大型自動二実技教習第8時間目
8【1999年11月24日8(18:10〜19:00)】
担当教官が休みなので、別の教官についての教習だ。
検定用のコースは三つあるが、その中の2コースというのを練習する。
機嫌良く周回を重ねていると、無線で発着点へ帰れという指示を受ける。
で、発着点へ帰り、「エンジンを止めて、降りて」と言われ、その通りにする。
で、今度は、教官がバイクに乗り、「はい、後ろに乗って」と言われるままに後ろに
乗った。で、発進。
いきなり、スラローム。「をぉ!恐ぇ〜」と思っていたら、続いてS字へ進入。
全然スピードが違う。「これじゃコースを飛び出す!」と思った次の瞬間、キュッと制
動し、何事も無かったかのように粛々と直進。
と思ったら、今度は脱兎の如く加速し、もう一度スラローム!
こんなにバイクを倒したら絶対に起き上がれないと(私は思うのだが)いう所まで倒
し、難なく立て直し、通過する。
「すげぇ〜!!」
と思っていたら、息をつく暇もなくフルバンクしながら「波状路」へと進む。
段差に乗っていない時は、殆んど車は止まっている。いや、微速で進んではいる。
たった10mを進むのに、10秒以上をかけている。
愕然とした。
レベルが違い過ぎる。後ろに素人を乗せて、これだけのパフォーマンスを出せるとい
うのは、只者ではないはずだ。あるいは、この程度が普通のレベルなのだろうか?
いずれにしても、私のレベルは低過ぎると言わざるをえない。
言葉では、言い尽くせない感性の教習を受けたような気がした。
で、すぐに走りが変わったのかと言えば、そうでもない自分がはがゆいのであった。
それどころか、一所懸命に真似をしようとするのだが、こんどは波状路ではエンストするは、一本橋は落ちるは.....
と、散々になってしまった。
要するに、ビビリだけが入ってしまったのだ。
自分らしくないのは百も承知である。が、私はあと何時間真剣に練習すれば、教官の
レベルになるのだろうか。永遠にその差は埋まらないのではないだろうか?と思った
途端に、これまで難なくこなしていた科目でさえ、硬くなって失敗する様になった。
こんな時にこそ、教官には、そっぽを向いていて欲しい所であるが、バイクの左足元
にあるスピーカからは、矢継ぎ早に、駄目出しをされるのだ。
解っている。頭では解っているのだが、体がついてこないのだ。出来る人間から見る
とまどろっこしいだろうが、出来ない人間(私)だって一生懸命にやってるのだ。
人格まで卑しくて、教官を馬鹿にして指示を守ろうとしないというのではないのだ。
だから、そんなに感情的にならないで欲しいのだ。
もうちょっと冷静に行きましょうよ。
地獄の教習が終り、バイクで家路につきながら、民家の少ない路地へ入り込み、練習
しながら帰路につくのであった。
疲れてしまいました。落ち込んでしまいました。
大型二輪というのは、確かに二輪免許の最高峰だけれど、免許取るのも、乗るのも、
もっと楽しくても良いんじゃないかな。
あぁ〜あ。今日は愚痴になってしまった....................。